その起源は古代文明にピタゴラス派哲学者たちによって確立し、中世ヨーロッパの賢者たちによって、さらにはアメリカ人女性たちのグループによって発展してきました。

近代においては心理学や個人成長の領域でも注目され、現代では個々の人々の生命や性格を理解するための貴重なツールとして広く用いられています。

分類特徴
ピタゴラス数秘学最古と言われるチャートを使用したもの
カバラ数秘術ユダヤ教の聖書を読み解いた手法を応用したもの
現代数秘学現代的な新しい考え方を取り入れたもの

※当協会では「ピタゴラス数秘学」と「現代数秘学」を使用しております。

「万物は数である」の言葉で有名なピタゴラスによって、全てを数字で表された中には私たち人間の特徴や人生に関することも含まれていました。

その人間に関する部分をまとめて体系化したものが数秘術です。

BC6〜5世紀頃、ピタゴラスは幾何学、天文学などを学び、数学者、哲学者として輪廻転生を信じて教団を設立し研究を続けました。

「人はなぜ生まれ、なんのために生きるのか」

これを紐解くために普遍数を解明し、鎮魂のためのピタゴラス音律も数字で解明して音階の起源となりました。

天体も人間も全ては数の法則によることを示し、のちにピタゴラス派哲学者たちが数秘術を確立したのはBC3〜2世紀頃のこと、それがピタゴラス数秘学です。

特徴や行動パターン、才能などは「万物は数である」のごとく、全て”人間の主観によるものではない”ことを体系化し、生き方を問いました。

また、その頃の数字はというと、まだ計算のためのものではなく、書き記すためのもので、漢数字と同じで”0”はありません。

古代エジプトのリンド数字やヒエラティック数字以外にもローマ数字、ラテン数字、ギリシャ数字など、当時はいずれも記数法という記録のための数字でした。

(数字は二万年前に、捕獲した食料を記録するために生まれ、文字は六千年~五千年前のメソポタミア文明で生まれました)

”最古のチャート”といわれるピタゴラスのチャートに、1から9までしか使われない理由もうなずけます。

そして数字が計算のために使われ出したのが7世紀頃。

商業が盛んなインドが発祥で、売り切れを示すために〇印を書いたことが”0”の始まりだそうです。

それらから考えられることは、ピタゴラスのチャートは古代に確立されましたが、誕生数などは算用数字として使われ始めた7世紀以降に確立したのではないかということです。

ところで価値観は人それぞれ異なりますが、国によっても違いがあります。

小さな島国である日本は土地に価値を置きますが、ヨーロッパ諸国は1本の川で多くの国が繋がっているため水に価値を置きます。

そしてユダヤ人は長い歴史上、国土がなかったため、どこでも生活できるように「知恵」に価値を置き、紛失しないように口伝えをしてきたそうです。

生きるための知恵がユダヤ文化として古くから伝授され、ユダヤ人には富豪が多いことはご存じの通りですが、戒律を重んじる神秘思想をもち、創造論、終末論、呪術、占術が盛んだったそうです。

ルネサンス期にユダヤ人によって注目された数秘術は、ユダヤ教の経典(キリスト教の旧約聖書の部分)であるカバラをひも解く術を数秘術に応用し、カバラ数秘術が確立しました。

当時はヘブライ文字を用い、数の神秘性を解き明かしていたそうです。

時を経て19世紀頃、アメリカではニューソート運動が盛んになり、その影響を受けて現代数秘学(モダン・ヌメロロジー)が確立されました。

ニューソート(新思想)とは、戒律の厳しいカトリックに反発し、心のあり方を変えることで現実は好ましくなるという考え方です。

それまで主流だった「決められた運命を生きる」から「持って生まれた特徴をより良いものへと変えていく」に変化し、好きな生き方、器や可能性を広げるという考え方になりました。

名前から分かるソウルナンバーなどは、現代数秘学で確立された分析方法であり、まさに現代人の複雑化した心理をひも解くポジティブな要素です。

また、誕生日から分かる誕生数などは、それまでのように表裏の二面性で判断するのではなく、バランスが取れている状態と崩れている状態に分けられました。

さらに、バランスが崩れている状態を、極端にプラス方向に振り切っている状態と極端にマイナス方向に振り切っている状態の二つに分けたのです。

このように分けることで苦悩の真の理由が分かるようになり、修正の仕方が鮮明になりました。

まさに伝統的な数秘術の原則を受け継ぎつつ、個々の想いを大切に、現代人のニーズに合う数秘術の誕生です。